食通たちの目下いちばんのお気に入り☆

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Barbary   バーバリー

Palomarというエルサレム料理の店がSOHOにできたとき、あまりの美味しさとカッコよさにぶるぶる身震いして通ったものですが(笑)、今また、Palomarを成功させたチームがさらに中東色を濃くしたメニューをひっさげて、今度はなんとロンドンのアイコン的なロケーション、Neal’s Yardに姉妹店をオープンしました。

ニールズ・ヤードの入り口通路に面した小さな店☆

ニールズ・ヤードの入り口通路に面した小さな店☆ この景色が見えるところですw

鳴りもの入りとはこのこと。登場直後からグルメなロンドナーたちの熱い注目を浴び、またたくまにトップ・レストランの仲間入り。Barrafina方式のU字型カウンターのみでサーブするウォークイン・バーは、6月に登場して以来、今でもオープン前には行列ができるホットな存在です。ちょうどNeal’s Yardに入って行く途中の通路沿いなので入り口がちょっと分かりづらいのですが、いったん覚えてしまうとオールデー・オープンの週末などはとくに重宝しそうですね。

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お客さんの顔を見て料理できるなんて、シェフも働きがいがありそう〜

お客さんの顔を見て料理できるなんて、シェフも働きがいがありそう〜

座ってまず目に付くのは、カウンター中央に備え付けられた炭火焼きグリル。めらめらと炎が立ち上るグリル棚の中段と上段で上手に仕上げの火入れをしていくシェフのショーを見物しながらエキゾチックなモダン料理に舌鼓♪ カウンター内にはタンドーリ窯のようなものもあって、中東風のちょっと甘めのナンその他を焼き立てでいただくことができます ^^

この炎が素晴らしい仕事をしてくれるのだ。この日はBBCのGreat British Menu 審査員も務めているフード・ライターのMatthew Fortさんが来てました。12時前に到着して、ちゃんと行列に並んでましたよ ^^ 写真の奥。分かるかな?

この炎が素晴らしい仕事をしてくれるのだ。この日はBBCのGreat British Menu 審査員も務めているフード・ライターのMatthew Fortさんが来てました。12時前に到着して、ちゃんと行列に並んでましたよ ^^  写真の奥。分かるかな?

右がトマトの中東スパイス煮込み? 左下が温かいヒヨコ豆。うまー!! 焼き立てナンも美味しかったですよん

右がトマトの中東スパイス煮込み? 左下が温かいヒヨコ豆。うまー!! 焼き立てナンも美味しかったですよん

Palomarがエルサレム料理にイタリアやスペインの要素を取り入れているのに対し、こちらは北アフリカの味をミックスしているようです。この日いただいた小皿各種=Tbecha Roasted Tomatoes(トマト煮)、Msabacha Chickpeas(ヒヨコ豆)、Roasted Aubergine ‘Sharabik’(焼きナス)、Fattush Salad(トマトとパンのサラダ)はすべて美味しかったのですが、温かいヒヨコ豆と焼きナスは出色。「ほっこり+あっさり」という表現がぴったりのヒヨコ豆は食べてみないと分からない感動の美味しさで、次回の必食リストに追加です☆  ナスのほうは、ナスとラズベリーがこんなに合うとはこの日まで知らなかった・・・という新しい発見も! 本当にあっさり美味しくいただける極上の品でした。

焼きナスのタヒーニ・ソース+アーモンド・スライス、ラズベリー添え。ナスとラズベリーがこんなに合うなんて・・・!! 今度試してみよう

焼きナスのタヒーニ・ソース+アーモンド・スライス、ラズベリー添え。ナスとラズベリーがこんなに合うなんて・・・!! 今度試してみよう

左下はトマトとタマネギ、その他野菜にクルトンを加えたサラダ。とっても新鮮で丁寧に作られた佳品☆

左下はトマトとタマネギ、その他野菜にクルトンを加えたサラダ。とっても新鮮で丁寧に作られた佳品☆

メインの皿からはタコをチョイス。柔らかくソースも美味しくて満足でしたが、モダン・タコ料理ならば、同じくPalomar出身のシェフが始めたFoley’sのほうが好み。でもナスは断然Barbaryですね ^^ 一回の訪問で判断するのは早計かもしれないですが、Palomar、Foley’sはこってり系、バーバリーはさっぱり系だというのが、今のところの印象です。

タコのグリル!  飛ぶように注文でてました ^^

タコのグリル! 飛ぶように注文入ってました ^^

あまりの美味しさにデザートも一人ずつ注文! トルコの代表的なデザートである伸びるチーズをカダイフ(小麦の細麺)で包んでシロップに浸した「Knafeh」は、本場で食べたものよりも洗練されていて美味w そして個人的に大ヒットだったのは、ピスタチオ味のHashcake。こんなケーキはこれまで食べたことがない、クセになる美味しさ。濃厚ですけどペロリと食べられてしまいます・・・

トルコでよく見かけるデザートのキュネフェも、バーバリーの手にかかると洗練されたデザートに。左がピスタチオ入りのケーキ hachcake。これまで食べたことない美味しさ。どちらかというと、和菓子あんこ系のお味がしたんですが・・・

トルコでよく見かけるデザートのキュネフェも、バーバリーの手にかかると洗練されたデザートに。左がピスタチオ入りのケーキ hashcake。これまで食べたことない美味しさ。なぜか和菓子あんこ系のお味がしたんですが・・・私がうぐいす餡とか好きだから美味しく感じたのかも。連れも美味しいと連発してましたが ^^  豆系のあんこが好きな方は、ぜひお試しあれ☆

この日は平日12時前に到着。少しだけ並んで座ると12時半までは席がまだ空いていましたが、1時近くになると満席になり、その後は待つ人が出てきていました。12時に入った人が1時半くらいには出ていくと思うので、12時でなければ1時半くらいに行けば座れる可能性大です。全員揃わないと座れないので、早く着いた人はカウンター席後ろにあるスタンド・バーで飲みながら待つ、という感じでしょうか。

なにはともあれ中東料理好きな私には大大ヒット店。モダンなひねりを利かせたフュージョン料理好きにもおすすめ。ロンドンで今、間違いなくいちばんホットな一軒だと思います ^^

16 Neal’s Yard, London WC2H 9DP

店名Barbary
最寄り駅Covent Garden
住所16 Neal’s Yard, London WC2H 9DP
電話番号
営業時間火〜金 12:00 – 15:00 / 17:00 – 22:00 土 12:00 – 22:00 日 12:00 – 21:00
URLhttp://thebarbary.co.uk
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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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