ANDAZ LIVERPOOL STREET LONDON
今回ご紹介するホテルの歴史は鉄道時代の幕開けとなったビクトリア時代にさかのぼる。鉄道会社であるGreat Eastern Rail Company がビジネス拡大のために、Liverpool Street 駅に隣接する形でGreat Eastern Hotel を 1884年に創業、2007年にHyatt Group が買収し、グループでPark Hyatt と並ぶ豪華ブティックホテルブランド1号館としてオープンした。現在Andaz Hotel は世界に14あり、その最新館が昨年東京にオープンして話題となったのは記憶に新しい。
Andaz はヒンディー語で、”パーソナルスタイル” を意味する。伝統的な5つ星ホテルと異なり、デザインもサービスもコンテンポラリーで、堅苦しさはなく、カジュアルでフレンドリーな居心地の良いおもてなしを提供している。
通常のホテルレセプションとは異なり、列に並ぶことはなく、チェックインはロビーのソファーなどで、iPad を利用して、スタッフと会話しながらリラックスした雰囲気で。チェックイン時にはシャンペン、フルーツ、コーヒーや紅茶、スナックなどのサービスがあるほか、ゲストは夕方6−8時にレセプションエリアでホテル内のレストランやパブから日替わりで提供されるワインやカナッペを堪能できるといううれしい特典もある。
部屋のスタイルはミニマム・コンテンポラリー。スタンダードルームサイズが29M2からとゆったりくつろげる広さ。ベッドは英国HYPNOS 社の高級マットレスを利用しており寝心地抜群。広々としたワークデスク、シンプルなデザインと座り心地の良さが世界中で愛されるイームズチェアなど選りすぐりインテリア。全部屋でスリッパ、パジャマ(Yukata robes)、コーヒー&紅茶メーカー、ラップトップが入るサイズのセーフティーボックスが備えつけられており、ミニバー内のソフトドリンク、スナックは無料といううれしいサービスもあり、快適な滞在となること間違いなし。
今回視察した部屋は、ローカルアーティストたちが作成したロンドンをテーマとした壁絵を独占できるStreet Art roomのうちのひと部屋、Patrick MorganによるThe Day The Flower Rose。1960年代のファッションアイコン、ミニスカートの女王ととして君臨したイギリスを代表するモデルTwiggy の似顔絵が印象的。現在ホテル内に4部屋、今後6部屋追加予定のStreet Art room、現在イーストロンドンアートに興味がある方はリクエストをしてみては?
そして、ハイライトは知る人ぞ知るTemple ルーム!ここはなんと1912年にビクトリア女王の従兄弟Duke of Connaught によって作られ、秘密結社フリーメイソンの集会所として第二次世界対戦まで利用されていたところ。豪華な作りのため、ドイツ軍による破壊、盗難を防ぐために、当時のホテルオーナーがレンガで部屋の周りを囲い、存在を隠したそうだ。その後、2003年にホテル改装時まで封印されていたため、保存状態がとても良く、現在はプライベートイベントや、Temple Cinema として月1回(各月始めの火曜日夜)にホラーフィルムが一般に公開されているので、ホラー映画好きの方は、異体験としてとてもお勧め。ホテルホームページでイベント情報を要チェック。
ホテル内には歴史やオリジナリティーあるレストランとバーが合計7つあり、宿泊者以外にも人気。中でも、1901 Restaurant and Wine bar は、1901年に創立された伝統あるレストラン。天井が高く、華麗なステンドグラスのドームで洗練された雰囲気の中で優雅な時間を過ごすことができる。第二次世界対戦時、ドイツ軍よりの爆撃を避けるために、地元の人々がマットをかけて守ったというステンドグラスはほぼ完璧な形でオリジナルのまま残っている。
またGeorge Pub は1884年より続く伝統的なパブで、以前は病院内の敷地にあったことから、手術前にこのパブでジンを飲んで感覚を麻痺させてから手術を受けた患者もいたという逸話も残っている。
ホテル内にはヘルスクラブがあり、個室のシャワー、スチームサウナ室、ジムを宿泊者は無料で利用できる。また、スポーツマッサージ、フィジオセラピー、マッサージ、ビューティートリートメントなど多彩なスパメニュー(有料)も提供している。
5つ星で敷居が高い感じがするが、週末の宿泊、特にイギリスのバンクホリデー月曜日に割安な料金(129 GBP + VAT〜)のオファーがあり、狙い目。ロンドンの歴史と現在を感じることができるANDAZ LIVERPOOL STREET LONDON、一度は宿泊してほしいホテルです。
【ホテル周辺おすすめスポット】
- レイトナイト・アート:毎月第1木曜日の夜にイーストロンドンにある150以上ものギャリーが21時までオープンしていて、無料のイベントが数々開催される。無料のワインやドリンクを提供するギャラリーもあるので、この機会にローカルアートを堪能してみては?
- 映画館 Elcentric Cinema とRich Mix :アーティスティックな映画館で、映画のみならず、劇場の雰囲気も楽しむことができる私がお気に入りの場所
- Colombian Flower Market:ロンドンを代表するフラワーマーケット。ちょしっちさんのレポートはこちら
- Broadway Market :トレンディーなカフェ、レストラン、ショップが集まるこじんまりとしたエリア。特にマーケットの出る土曜日はとても賑やかでおすすめ。
- Shoreditch エリア:多国籍のレストラン、カフェ、バー、クラブが多数。新しいレストランやカフェが目まぐるしくオープンする中でもカフェAllpress Espresso(編集長レポート)、カジュアルトルコ料理 Tas Firin 、ロンドンで最も古いベーグルショップBrick Lane Beigle Bake などをよくリピート。編集長おすすめのレストラン、カフェも盛りだくさん。
- ベトナム料理が立ち並ぶKingsland Road 。最近のお気に入りは編集長レポートでも紹介されているGreen Papaya。味もサービスも良く、量も多くてこじんまりしているので他のレストランと比べて静かなのが良い。
ホテル名 | ANDAZ LIVERPOOL STREET LONDON |
住所 | 40 Liverpool Street LondonEngland EC2M 7QN |
最寄り駅 | Liverpool Street (地下鉄Central, Circle, Hammer Smith&Ciircle Line, British Rail)隣接 |
ホームページ | http://www.andazdining.com/default-en.html |
電話番号 | +44 207 618 5010 |
メールアドレス | guestservices.londonliv@andaz.com |
部屋数 | 267部屋 |
Standard room (29 M 2) 料金 | 169 GBP (VAT 20% 込み、金土宿泊)。269 GBP (VAT20%込み、日〜木 宿泊)。朝食代:当日26 GBP / 事前オンライン予約で15GBP |
お得なキャンペーン | 事前予約、支払いで15% オフ。クリスマスオファー:金土2泊予約すると3泊目(日曜日)無料。ホテルサイト要チェック! |
喫煙室 | 無し |
車椅子対応客室 | 有り。4部屋 |
チェックイン時間 | 15:00 |
チェックアウト時間 | 12:00 |
Wi-Fi | ホテル全館であり。宿泊代金に含まれる |
日本語スタッフ | 有(レセプション、Miyako レストラン) |
ホテル施設 | 7レストラン&バー、ヘルスクラブ、スパトリートメント、ミーティングルーム |