Holborn Dining Room ホルボーン・ダイニング・ルーム
ホルボーンにある5つ星ホテルRosewood Hotelに併設されているゴージャスなブラッセリー。英国料理に特化したメニューは、セレブたちに今でも愛されるThe Ivyをはじめ、豪華ホテルのキッチンで豊富な経験を積んでいるエグゼクティブ・シェフ、カラム・フランクリンさんが監修しています。
カラムさんは16歳のときからキッチンに立っている叩き上げで、現在は「パイと言えばカラム・フランクリン」とすぐさま名が挙がるほど、パイ料理&ペイストリーの名手として業界では知られた存在なのですが、実はペイストリー・セクションで本格的なトレーニングは受けたことがないという天才肌。つまり好きが高じて自分で腕を磨いていったオタク系シェフ^^ でもあるのです。そして今では、ホルボーン・ダイニング・ルームと言えば「パイ料理」と連想されるほどの代表店となっています。
訪れたのは平日の早い夕方だったのですが・・絶対に座れるとタカをくくっていたらなんとレストラン席は予約でいっぱい! 急遽バーの脇にあるカウンター・テーブル席での会食となりました^^ このレストランはずっと気になっていたのですが、実際に中に足を踏み入れてみて人気の高さの理由がわかりました。とにかく美しい。内装が半端なくゴージャスなのです。ホテルの宿泊客だけでなく、きっとご近所で働いているロンドナーのリピーターも多いのだと容易に想像できました。
カウンター・テーブル席ではバー・メニューしかいただけないと案内してくれたスタッフの方から聞いて残念に思っていたら、注文を取りにきてくれた2人目のウェイトレスさんが「レストラン・メニューからの注文でもいいわよ!」と気軽に言ってくださったおかげで通常メニューから料理を選ぶことができました♪
というわけで、パイ料理は必須! 日本からロンドンを訪れていた連れにパイを選んでもらったら、イギリスらしいポーク・パイをチョイス♡ ポーク・パイと言えば冷製のものをピクニックに持参するといったイメージがありますが、温かいポーク・パイも乙なものでした。
これでもかとミートがぎっしりと詰められたフィリングは、あくまでジューシー。表面がカリリと仕上がったペイストリー部分は、イギリス伝統のレシピを継承してあり、なかなかどっしりと食べ応えがありました。フィリングの塩気は若干強いほうですが、パイという性質上、しっかり味なのは当たり前。大きなパイは女性2名でいただくのに余りある大きさで、付け合わせにサラダやケール、ポテト・フライなどを頼むとバラエティ豊かな栄養食になりました♪
パイはベジタリアン・オプションも含めて5種類を用意。シグニチャーはカレー味のマトン・パイみたいなので、次回は必ずマトン・パイを食べてみたいな♡ お隣には持ち帰り専用の「The Pie Room」もあり、レストランでいただけるのと同じクオリティの美しいパイたちをピクニックのお供にすることができます^^
またこちらのバーは、ロンドン市内で最も豊富にジンを取り揃えているバーとして知られ(500種!)、トニックも30種類を揃えているので無数の組み合わせでジン&トニックをお楽しみいただけるという趣向。裏手には緑したたる小さなパティオ席があり、夏日続きの今年はさらに大きな人気を博しているようです。ホテルっていろいろな使い方ができていいな〜と、改めて利用価値を噛み締めている今日この頃です。