【ロイヤルな英国】麗しき、チェルトナム競馬場へ行こう[2]

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イギリスにおける障害レースの最高峰、チェルトナム競馬場では11月と3月にお祭り的なビッグ・レースを開催しますが、そのうちの一つ、11月の「ザ・ノーベンバー・ミーティング」に参戦中♪ 前回の記事はこちら

何を隠そうわたくし、東京で働いていたときは千葉の下総中山に住んでおりましたので ^^   競馬開催日のお祭り騒ぎがどんなものか、なんとなく分かります(笑)。また私の大学時代はちょうどバブル期で、オグリキャップを頂点にスーパークリーク、メジロマックイーン、トウカイテイオーといったスターホースたちがしのぎを削っていた第二次競馬ブームです。地方在住で中央の競馬場に足を運べなくても、アルバイト先の社長が競馬について滔々と語り、こちらの希望を聞くと勝手に馬券を買ってくれるという日々もありました(ナツカシイ 涙)。

イギリスの競馬と日本の競馬、イメージ的に何か違うものを皆さん、感じられるかもしませんが・・・競馬は競馬、本質は同じです(ロイヤルゆかりという事でも共通点ありますが)!! 賭けて勝たなきゃ損ソン。ということで、賭けに行って参ります!

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馬券購入はにこにこ現金払い♪

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筋金入りファンの真剣なまなざしが眩しい

屋外も屋内もお祭りに参加して存分に楽しむゾという意気込みの皆さんであふれかえっています。私たちは、馬券を購入する前に、こっそり専門家の皆さんに馬選びのコツやレースの細かいルールなんかを教えていただきましたので、余裕しゃくしゃくの参戦でありますw

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上の写真の右上は、スポーツ・プレゼンターのエド・チェンバリンさん。ちょうどメイン・ビルの中で通りかかって、ジョッキー・クラブ・メディア長のバリーさんと、しばし歓談。彼はスカイ・スポーツでサッカーのプレゼンターをしていましたが、競馬に並々ならぬ情熱を持っているため今年からITVの競馬関連の番組プレゼンターに抜擢されたのだそうです。

写真下の方は退職後に競馬好きを生かしてジョッキー・クラブで働き始めたというマイケルさんで、レース当日、騎手と馬が平等な条件のもとに競争できるようサポートする事務員さん。他の競馬場は分かりませんが、ここチェルトナムでは騎手に対する参加表明受付のそばに昔ながらの古い体重計が置いてあり、負担重量を測定。体重が軽い場合は鉛などの重り(写真中央上)を鞍に入れて装着します。さすがイギリス生まれの近代競馬。フェア精神が徹底しています。

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美しい赤毛♡ 堂々としていますね

予想には当日の馬の状態を観察することも大切です。レース直前に馬たちの様子がよく見えるよう、パドックでパレードする時間があるのはご存知ですよね。この日の午後2番目のレースでは、元ジョッキー氏から、過去における対戦成績やその他の理由から1番のFOX NORTONが一番狙いだとアドバイスを受けていたのですが、パドック(Parade ring)で5番の葦毛ちゃんを見てしまった私は「あら、往年のオグリキャップみたい♡」と胸がときめき、アイルランド出身のCLOUDY DREAMちゃんに賭けることに心を決めました(と言ってもたった5ポンドですが)。私の賭け方って、昔からいつもこんな感じで・・・w

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右下がクラウディ・ドリームちゃんです。右上はのちに勝ち馬券となる紙切れ・・・

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大盛況のお祭り!!

馬券売り場のお兄さんに「クラウディ・ドリームを単勝で」と言うと、なぜか馬券を手渡す際にお兄さんが「グッド・ラック!」と言うではないですか。それで瞬時にクラウディ・ドリームちゃんは賭けるべき馬ではなかったと悟りました(笑)。

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さぁ、レースの始まりです!

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ドドドドドド〜!! F1でもそうだと思いますけど、やはりスタート時のスパートはとっても大切!

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ぐんぐん伸びます!

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かなーり距離が開いてきます・・・

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ゴールだっ!

迫力を感じるという意味では、残念ながら上階の貴賓室はレース場沿いの最前列に劣ると言わざるをえません。それでも間近に見るレースは何ものにも代え難い! 緑のレース場と生き生きとした馬たちのコントラストはなんとも美しいなぁと・・・そんな悠長なことを考えているまもなく、クラウディ・ドリームちゃんの敗北は確定(笑)。プロのアドバイスに従ってフォックス・ノートンに賭けた組はいくばくかの配当金をもらっていました。フォックス・ノートンは一番人気だったので、大した額ではなかったんですけどね(←負け惜しみw)。

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レース後、引き上げていく騎手と馬たち。お疲れさまでした!

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私たちは馬主や関係者しか入れないパドックの内側に入れてもらいました ^^

レースの合間には、騎手が馬主や関係者とおしゃべりをするためにパドックにやってきます。現在、観客の大半はイギリス国内とアイルランドから来ているそうですが、15〜20%はヨーロッパ各国からの客だそうです。また馬に関しても同じで国内とアイルランドの馬が大半ですが、フランスの馬も多く参加するのだとか。2番レースで勝ったフォックス・ノートンもフランスの馬でしたよ。将来的にはアメリカなどの諸外国からの馬も多く受け入れていきたいそうです。

イギリスは動物愛護精神が強いことでも知られていますよね。競馬業界全体で1万4000頭いる馬の世話とトレーニングに関わっている人の数は、6000人。行き届いた関係が築かれていることが分かる数字です。

私たちはこの後、もう1レースを楽しんだのですが、その合間に競馬場で出されている食事や飲み物について、実際に楽しみながら教えていただきました。もちろん、ショッピングもネ♪ 続きはまた次回 ^^

英国政府観光庁ホームページ
https://www.visitbritain.com/jp/ja

チェルトナム競馬場への行き方
London Paddington駅からCheltenham Spa駅まで約30分毎に電車が運行。所要時間は約2時間20分。駅から競馬場まではタクシーで10分(バスも運行)。11月のザ・ノーベンバー・ミーティング、3月のザ・フェスティバル開催期間中は毎日Cheltenham Spa駅⇔競馬場間を無料シャトルバスが運行。

チェルトナム競馬場
住所: Cheltenham Racecourse, Cheltenham, Gloucestershire GL50 4SH
電話: 01242 513 014
ウェブサイト: www.cheltenham.co.uk
ツイッター: @CheltenhamRaces
フェイスブック @thehomeofjumpracing
インスタグラム: @CheltenhamRaces

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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